2024年12月6日金曜日

幅が違って見えるオッペル・クント錯視

こんばんは、こうちゃんです。


今回ご紹介するのも、見た感じ受ける印象と実際が違ってしまう幾何学的錯視のひとつで、

オッペル・クント錯視

です。

実現方法としては、


まずは等間隔に3本の平行線を引き、それぞれA、B、Cとする。AとBの間には何本もの平行線を引き、BとCの間には何も引かない。すると、AとBの間隔の方が広く見える。図の線分ABと線分BCの距離は同じである。なお、最初に文献にて提示したのはオッペルであるが、後にクントが量的研究を行ったことから、今日では先駆者の2人の名を連ねてこう呼ぶのが一般的である


オッペル・クント錯視とは、視覚的な錯覚の一種で、私たちの目と脳がどのように情報を処理するかを示す興味深い現象です。この錯視は、特にデザインやアートの分野で注目されており、視覚的なトリックを利用して人々の注意を引く手法として広く使われています。今回は、オッペル・クント錯視の基本原理からその歴史、実験、応用、そして魅力について詳しく探っていきましょう。


オッペル・クント錯視の基本原理

オッペル・クント錯視は、特定の図形がどのように見えるかを変える要因として、周囲の要素がどのように影響を与えるかに基づいています。具体的には、同じ大きさの円が異なる背景に置かれると、円の大きさが異なって見えることがあります。この現象は、視覚的な比較によって生じるもので、私たちの脳が周囲の情報をどのように解釈するかに依存しています。


この錯視の特徴は、視覚的な情報がどのように脳に伝わるかを理解する手助けとなります。例えば、オッペル・クント錯視では、円が大きく見える場合、周囲の形状や色がその印象を強めることがあります。このように、視覚的な要素がどのように相互作用するかを考えることは、デザインやアートにおいて非常に重要です。


オッペル・クント錯視の歴史

オッペル・クント錯視は、100年以上前に発表された錯視の一つです。その発表当初から、多くの研究者やアーティストに影響を与えてきました。この錯視は、視覚的なトリックを利用して人々の注意を引く手法として、さまざまな場面で活用されています。


歴史的には、オッペル・クント錯視は心理学や神経科学の研究においても重要な役割を果たしてきました。視覚的な錯覚を通じて、私たちの脳がどのように情報を処理するかを理解するための手がかりを提供してくれます。このような研究は、視覚的な認知に関する新たな知見をもたらし、デザインやアートの分野においても新しいアプローチを生み出しています。


オッペル・クント錯視の実験

オッペル・クント錯視を実際に体験する方法は非常に簡単です。まず、オッペル・クント錯視の図形を用意し、周囲の要素を変えてみると良いでしょう。例えば、同じ大きさの円を異なる背景に置くことで、円の大きさがどのように変わるかを観察できます。この実験を通じて、視覚的な情報がどのように脳に伝わるかを実感することができます。


また、友人や家族と一緒にこの実験を行うことで、錯視の面白さを共有することができます。周囲の要素を変えることで、どのように見え方が変わるのかを話し合うことで、視覚的な認知についての理解が深まります。


オッペル・クント錯視の応用

オッペル・クント錯視は、デザインやアートの分野で非常に多くの応用があります。例えば、広告やポスターのデザインにおいて、視覚的なトリックを利用することで、消費者の注意を引くことができます。また、アート作品においても、錯視を取り入れることで、観る人に新たな視覚体験を提供することができます。


さらに、オッペル・クント錯視は、教育の場でも活用されています。視覚的な錯覚を通じて、学生たちに脳の働きや視覚的な認知について教えることができるため、学習効果が高まります。このように、オッペル・クント錯視は、さまざまな分野での応用が期待されているのです。


オッペル・クント錯視の魅力

オッペル・クント錯視の魅力は、その不思議さにあります。私たちの目と脳がどのように情報を処理するかを考えると、錯視がどれほど面白いものであるかがわかります。視覚的なトリックを通じて、私たちは新たな視点を得ることができ、日常生活の中での見え方が変わることがあります。


また、オッペル・クント錯視は、アートやデザインにおいても新しい可能性を提供してくれます。視覚的な要素がどのように相互作用するかを考えることで、より魅力的な作品を生み出すことができるのです。このように、オッペル・クント錯視は、私たちの視覚的な体験を豊かにする要素として、今後も注目され続けることでしょう。


オッペル・クント錯視は、視覚的な錯覚の中でも特に興味深い現象であり、その原理や応用について学ぶことで、私たちの視覚的な認知を深めることができます。これからも、この錯視の魅力を探求し続けていきたいと思います。


こうちゃん

2024年9月3日火曜日

ポゲンドルフ錯視(ポゲンドルフさくし)

こんばんは、こうちゃんです。

これも人間の目の不思議ですよね、
なんでか直線の先を誤解してしまうんですねえ。


この図においては、目で追っていくと、なんとなく、Aの直線の先は・・・
Bにいくように見えますが、
画像編集で直線を引いてみたり、直接画面にまっすぐなものを当ててみるとわかると思いますが、
Aの先はCなんです。
不思議な現象ですが、この直線の先を誤解してしまう現象を、

ポゲンドルフ錯視(ポゲンドルフさくし)

と言います。

ポゲンドルフ錯視(ポゲンドルフさくし)とは、水平線・垂直線と斜線の関係についての錯視である。ポゲンドルフは、カール・フリードリッヒ・ツェルナーがツェルナー錯視を報告した1860年の図案に、この錯視があることを発見した。

下の図では、黒線と赤線は、灰色の長方形でさえぎられている。青線は、赤線とは異なり、黒線とつながっているように見える。ところが、実際にはそうではないことが、もう1枚の図で分かる。


こうちゃん

2022年7月2日土曜日

ペンローズの三角形

こんにちは、こうちゃんです。

一瞬脳がバグってしまいそうなこれまた特殊な図形の錯視、

ペンローズの三角形

です。

1934年、スウェーデンの芸術家オスカー・ロイテルスバルト(英語版)が考案した。1950年代にライオネル・ペンローズとその息子のロジャー・ペンローズがそれとは独立に「不可能性の最も純粋な形」として考案し、一般に広めた。芸術家マウリッツ・エッシャーが不可能図形を多く扱ったが、その発想の一部となった。


固体の物体であり、3本の真っ直ぐな四角柱がそれぞれ直角に組み合わされていながら、全体で三角形を形成している。
これを通常のユークリッド空間における3次元の物体として具現化させることはできず、ある種の3次元多様体でのみ存在できる。
通常の3次元空間では、ある角度から見たときだけペンローズの三角形のように見える物体を作ることは可能である。
ペンローズの三角形という言葉は、2次元平面にそれを描いたものと3次元のありえない立体の両方を指す。



現実に、このペンローズの三角形を作ることは物理的に不可能ですので、
あくまで視覚的に実現すべく、
建物やオブジェなどで、ある角度から見るとペンローズの三角形になるように見える、というものはある程度存在します。

なお、このような形の多角形で、
ペンローズの四角形や、ペンローズの五角形なんてものもあるようです。
もちろん概念的に、であって、形状としてあるわけではないですが。


こうちゃん

2020年2月29日土曜日

デルブーフ錯視

こんばんは、こうちゃんです。

こんな不思議、比較するものがあるってだけで人の目は錯覚するんですねえ。


デルブーフ錯視(デルブーフさくし)は、相対的な大きさの知覚に関する錯視である。最も有名なものは、同じ大きさの2つの円が互いに近くに置かれており、1つは円環に囲まれている。円環が近くにある場合は、囲まれている円は囲まれていない円よりも大きく見え、円環が離れている場合には囲まれていない円よりも小さく見える。2005年の研究では、エビングハウス錯視が起こるのと同じ視覚過程により起きることが示唆された。

この名前はベルギーの哲学者、数学者、実験心理学者、催眠術師、心理物理学者であるヨーゼフ・レミ・レオポルト・デルブーフ(1831年 - 1896年)にちなむ。彼は1865年にこれを考案した。

デルブーフ錯視に関連する研究において、小さな皿で食べることにより食事量が少なくなると主張されている。2018年6月、イスラエルのネゲヴ・ベン=グリオン大学の研究者らがこの主張を疑問視する論文を発表した。

こうちゃん

2020年2月24日月曜日

ミュラー・リヤー錯視

こんばんは、こうちゃんです。

錯視の見本とも言えるよくある図です。

この、全部同じ長さの棒が、つけてる部分のせいで、
真ん中の方がすごい長く見えてしまうというこの現象です。


ミューラー・リヤー錯視(Muller-Lyer illusion)はミューラー・リヤーが1889年に発表した錯視。線分の両端に内向きの矢羽を付けたもの(上段)と外向きの矢羽を付けたもの(中段)の線分は、上段が短く、中段は長く感じるが、実際は同じ長さである。この錯覚が発生する説明は様々な側面から行われているが、有名な説明として、グリゴリーが1963年に発表した線遠近法が挙げられる。

また、この錯覚を応用したものとして、ジャッドの図形が挙げられる。 ジャッドの図形は、線分の中央に中点を打ち、両端に異なる向きの矢羽を付けると、外向きの矢羽が付けられた側に中点がずれて見えるという錯覚が用いられた図形である。 このような錯視を「大きさの錯視」という。


こうちゃん

2020年2月12日水曜日

ポンゾ錯視

こんばんは、こうちゃんです。

有名・定番の錯視のひとつ、ポンゾ錯視です。

ポンゾ錯視(ポンゾさくし、Ponzo illusion)は、イタリアの心理学者Mario Ponzo(1882-1960)によって1913年に報告された錯視である。

ポンゾは人間は物体の大きさを背景に依存して判断していることを示した。このことは、長さの等しい2本の線を、線路のように収束する線の上に描くことで示した。上の線が長く見えるのは、平行線が遠くに向かっているという遠近法にしたがって、上側の線を解釈しているためである。このような遠近法的解釈のもとでは、上側の線はより遠くにあるために長く見える - 遠くのものは、近くのものと網膜上で同じ大きさであれば、近くのものよりも実際は大きいはずだからである。


研究者のなかには、月の錯視がポンゾ錯視と同様の原理で生じていると考えるものもいる。これは、木々や家屋が、ポンゾ錯視での背景の役割を果たしている、というものである。近景の物体によって、我々の脳は、月が実際の大きさよりも大きいように解釈する、という考え方である。

ポンゾ錯視の説明のひとつは、遠近法説(Perspective hypothesis)である。これは、錯視図形の遠近法感が、奥行きを意味する線の収束によって生み出される、というものである。つまり、2本の斜線が水平線、あるいは消点へと収束するのが原因であるという考えである。別の説明は、フレーミング効果説(Framing effects hypothesis)である。これは、フレームとなる斜線と水平線との距離の大きさが決定的であるか、少なくとも錯視の大きさに寄与する、という考えである。

類似する錯視は触覚や視聴覚間での感覚変換デバイスでも生じる。ただし、先天盲者がこの錯視を起こさないことから、視覚的経験が先立つことが、錯視の発生には必要なようである。

こうちゃん

2020年1月13日月曜日

フィック錯視

こんばんは、こうちゃんです。

フィック錯視(Fick illusion)はフィック(Fick)によって1851年に示された、同じ長さの図形は縦にされたものが横にされたものより長く感じるという錯視。 右の図形「A」と「B」は合同であるが、図形Bの方が長く見える。また、図形Aの方が太く見える。これは一般に、水平な横線より垂直な縦線の方が長く認識されるために起こるとされるが、この図形を90度傾けても図形Bの方が長く見えるため、詳しいメカニズムはまだ解明されていない。垂直水平錯視(vertical-horizontal illusion, V-H illusion)ともいわれる。


確かにこれ、こう見えてしまいますけど・・・なんでなんでしょね。
とにかく謎の錯視です。


こうちゃん